プリンで繋がる人たちの輪Producer interview生産者の声
伊那市 高遠焼白山登窯 浦野 真吾さん
文化9年から土管を焼いたことから始まった高遠焼
高遠焼とはどういったものなのでしょうか?
高遠焼きは文化9年(1812)頃に今は公園になっている高遠城の土管を焼いたのがはじまりでした。一時は衰退しましたが、僕の祖父が復活させて僕は今白山窯2代目ですね。勝間の白山に登り窯を築いたのが平成7年3月で、最新の技術と併せて伝統を守りながら、この地方の味を生かした焼物を作って皆様に親しんでいただければ嬉しいなと思っています。
高遠焼のぱっと見て分かる特徴は色味です。白い釉に緑の釉をかけた2重掛けが1番の特徴です。昔からの色で言うと青緑色のものが一般的だったんですが、最近では高遠の桜をイメージしたピンクの釉を使用したものも出しています。
ピンク色の釉ってめずらしいですが、器にしても派手すぎない色味で使いやすいと、おかげさまで好評をいただいています。
使ってこそ価値のある高遠焼
高遠焼×プリンのコラボの話を聞かせてください。
今、お茶碗や湯飲みって100円ショップでも手に入るくらい安価で手に入るものだと思うんです。なので、店頭に来て高遠焼を買っていただいたお客様の中には「こんなにいい器使うのがもったいないよ」なんておっしゃっていただく方もいるんです。それは嬉しいんですが、高遠焼というのは、昔から人々の暮らしに根付いた焼き物です。なのでこの器は皆さんにつかっていただいて価値がでると思っています。だから僕としては日常的に高遠焼を使って欲しいなと思うんです。
最初にプリンの開発者であるHさんからお話をいただいたことがコラボの始まりなんですが、こうやって器として使用していただいて皆さんに使っていただけるのがとてもありがたいと思いました。
初めて使うものって最初は使いづらいなと思うこともあるかもしれませんが、今回のプリンとのコラボは、最初におもてなしプリンの器として使っていただいて、食べ終わったあとは湯飲みなどとして使っていただくことで馴染みやすく、長く使っていただけるものになるんじゃないかなと思っています。
プリンは食べたらなくなってしまうけれど、器はプリンの思い出と一緒に残り続けるんですよね。高遠焼プリンの第一弾は敬老の日から2日間限定で発売したんですけど、もらった器を使うたびに、ちょっとでも「これはあの人からもらったんだよな。あのプリンおいしかったなー」なんて思い出してもらえると嬉しいですね。
プリンと焼き物の共通点
おもてなしプリンの魅力とは何だと思いますか?
何回も食べさせていただいたのですが、味だけでもいろいろなところとコラボしていて、面白い変化が感じられます。コラボしているプリンのベースは基本的には一緒のものだと思うんですが、そこにまったく違う素材が加わると全く違った魅力がありますよね。
焼物もちょっと違うだけで全然違ったものができあがるものなので、なんとなくそこらへんが焼物とにているな…なんて思います。 僕は今までプリンというと、スーパーやコンビニに売ってる市販の黄色い生菓子、みたいなイメージしかなかったんですが、おもてなしプリンはとても奥が深いですよね。プリンの概念というのが変わりました。
コラボレーションさせてもらってからは、僕も「次はどんなプリンが出るのかな?」なんて気になってます。
人々の暮らしに根付く大芝高原とおもてなしプリン
南箕輪村大芝高原の印象は?
今はコロナの関係でいろんなイベントがなくなってしまいましたが、花火大会やイルミネーションなどのイベントでよく行っていました。小さい頃は公園のアスレチックをした思い出があります。僕が幼い頃に比べると、道の駅もできて綺麗になったなと思います。観光スポットで都会から来た人は1日自然の中を散歩できるし、そのあとはお風呂に入って帰るっていうこともできていいなと思います。
おもてなしプリンを一言であらわすとどんなものだと思いますか?
地域の味になればいいなあと思っています。おもてなしプリンは1年を通して味わうと上伊那全域を味わえるプリンだと思います。あとは季節ごとに限定のプリンが味わえるので四季を舌で味わえるという点でも魅力的なものだと思っています。
高遠焼白山登窯公式HP
Ooshibakougen no omotenashi
信州(長野県)の南信に位置する南箕輪村、大芝高原。
この地でこのプリンは誕生しました。プリンを通して様々な人の手や想いが加わったプリンは
まさに南箕輪村の「輪」のプリン。
とろける口当たりと優しい甘さ。一度食べたら忘れられない味。
信州南箕輪村大芝高原のおもてなしとしてお土産に、ちょっとした贅沢おやつに。
あなたのそばに南箕輪村大芝高原のおもてなしをお届けします。